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2013年9月26日 (木)

曽野綾子氏という問題

最近、曽野綾子氏のことは前々から気になっていた。
著作の売れ行きが良いようでもある。

2013年9月26日朝日新聞朝刊の
(論壇時評) 働く母の権利 甘えてるわけじゃない 作家・高橋源一郎
という記事で、
高橋源一郎氏は、
曽野綾子という人が週刊誌で「出産したら女性は会社をお辞めなさい」という旨の発言をして、物議を醸した
としている。
高橋源一郎氏は、曽野さんはぼくとは違う世界に住んでいるのだろうか。
と感想していた。
高橋源一郎氏は、
曽野さんのことば(と、それを含めた週刊誌の一連の報道)が、いまこの国で吹きあがっているヘイトスピーチと同じ本質を持っていることだ。
と指摘する。

googleで、曽野綾子を1か月以内で検索すると、なるほどこの件が出てくる。
賛否両論である。
検索の4ページ目に、曽野綾子:オスカーちゃんの勉強部屋
というのがあって、私よりずっとお若いのに、私は良い書き手だと感心した。
ありがたいことに、オスカーちゃんさんは、私と違って、曽野綾子氏の著作、「人間の基本」「人間にとって成熟とは何か」をちゃんと読んでいて、実に立派な感想を述べている。これらの曽野綾子氏の著作の売れ行きが良いようだが、オスカーちゃんのような感想が持てないのであれば、この本に人気が出てしまう日本が心配だ。

ところで、私は脱原発論者なのだが、高橋源一郎氏は脱原発のオピニオンリーダーのひとりと言っていいかとも思う。
そこで、「曽野綾子 原発」でgoole検索してみる。
読みとり方の文脈もあろうが、脱原発派の思いを逆なでするような発言が少なくないようだ。

私は曽野綾子氏がどのような考えを持っていても、たいした問題ではないと思う。どんな背景、経緯をもって、そんな考えを持つに至ったかもしかりだ。しかし、曽野綾子氏の最近の著作が、少なからず売れ行きが良いと言うのは、日本にとって、相当な杞憂だと思わずにはいられない。曽野綾子を非難するのでのなく、多少なりともオスカーちゃんさんのようには、それを受け止められない日本人、すなわち、曽野綾子氏を、そうだそうだと手放しで受け止めてしまう日本人が多いとすれば、そのような日本人が非難されるべきであろうと思うのである。
そこでは、少なくない日本人が、どんな背景、経緯をもって、そんな考えを持つに至ったか、どうして安易に曽野綾子氏に賛同してしまうのかということを洞察することも必要だろうと思う。

そこには、曽野綾子氏のような老人や右翼的な愛国者には、他者に反省をせまっても、決して自らは反省することは無く、過去の過ちに対しての正当化に余念がないという、性向が少なからず関与していると思われるのである。

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